本節では、PHPをApacheにインストールする際の注意事項とコツについて 説明します。
Unix
版と
Windows
版の両方につ いて説明します。
以下の手順の8行目で
configure
に追加する引数を
configureのオプションの全て
から選択可能です。ここではバージョン番号が意図的に省略
されています。'xxx'の部分を貴方が使用するファイルに対応するものに 置き換えてください。
Apache のインストールやUNIXの種類によりサーバを停止し、再起動する
方法はいくつもあります。複数のApache/UNIXの組合せについてサーバを
再起動する際に使用される典型的な方法を以下に示します。
/path/to/
を使用するシステムのアプリケーション へのパスに置き換えて読んで下さい。
1. 複数の Linux および SysV から派生したもの: /etc/rc.d/init.d/httpd restart 2. apachectl スクリプトを使用する方法: /path/to/apachectl stop /path/to/apachectl start 3. (OpenSSL を使用している場合、) apachectl と同様に httpdctl および httpsdctl を使用する方法: /path/to/httpsdctl stop /path/to/httpsdctl start 4. mod_sslまたは他のSSLサーバを使用している場合、マニュアルでstopと startを行うかもしれません。: /path/to/apachectl stop /path/to/apachectl startssl |
PHPをApache用にコンパイルする別の例を以下に示します。
これにより、共有ライブラリ
libphp4.so
が作成 されます。Apacheの
httpd.conf
ファイルにおいて LoadModuleを使用してApacheにこのライブラリをロードすることが可能
です。上の例では、PostgreSQLサポートがこの
libphp4.so
ライブラリに埋め込まれます。
この例でも Apache用
libphp4.so
共有ライブラリ が作成されます。しかし、共有ライブラリ
pgsql.so
も作成されます。この共有ライブラリ は、
php.ini
ファイルのextensionディレクティ ブまたはスクリプト内で
dl()
関数を使用して明示的 にロードすることが可能です。
これにより、
libmodphp4.a
ライブラリと
mod_php4.c
およびいくつかの付属ファ イルが作成され、Apacheにソースツリーのディレクトリ
src/modules/php4
にコピーされます。続いて、
--activate-module=src/modules/php4/libphp4.a
を指定してApacheをコンパイルして下さい。これにより、Apache構築シ ステムは、
libphp4.a
を作成し、
httpd
バイナリに静的にリンクされます。 PostgreSQL サポートはこの
httpd
バイナリに直接 インクルードされるため、最終的な結果は、Apache全体とPHP全体を含む 単一の
httpd
バイナリになります。
上と同じですが、最終的な
httpd
に PostgreSQLサポートを直接インクルードする代わりに、共有ライブラリ
pgsql.so
をファイル
php.ini
または
dl()
により直 接的にPHPにロードすることが可能です。
異なったPHPの構築法を選択する際、各方法の利点と欠点を考慮する必要
があります。共有オブジェクトとして構築する場合、Apacheと分割して
コンパイルすることが可能で、PHPを追加または変更する際に全体を再コ
ンパイルする必要がありません。PHPをApacheに(静的に)組み込む場合に
は、PHPはより高速にロード/実行することが可能です。詳細な情報につ いては、Apacheの
DSOサポートのWebペー ジ
を参照下さい。
PHP を Windows 上の Apache 1.3.x で動作させるには、2種類の方法が
あります。一つは、CGIバイナリ (php.exe) を使用する方法、もう一つ は Apache モジュールdll
を使用する方法です。どちらの場合も Apache サーバを停止し、PHP と組み合むように Apache を設定するために
srm.conf
または
httpd.conf
を編集します。
Apache用にPHPを設定する手順にはいくつかありますが、この手順は入門
者にも使用可能な程簡単です。設定用ディレクティブに関する詳細につ いては、Apacheのドキュメントを参照下さい。
マニュアルインストール手順
のセクションに説明されたようにPHPパッケージをunzipで
c:\php\に展開した場合、CGIバイナリを設定するには以下の行をApache
の設定ファイルに追加する必要があります。
ScriptAlias /php/ "c:/php/"
AddType application/x-httpd-php
.php .phtml
Action application/x-httpd-php
"/php/php.exe"
PHPをApacheのモジュールとして使用したい場合、必ず
php4ts.dll
をwindows/system (Windows 9x/Meの場 合)またはwinnt/system32 (Windows
NT/2000/XPの場合)ディレクトリに移 動し、以前のファイルを上書きするようにして下さい。
次に以下の2行をApacheの設定ファイルに追加して下さい。
LoadModule php4_module
c:/php/sapi/php4apache.dll
AddType application/x-httpd-php
.php .phtml
注意 Windows版のApache 1.3.22において、デフォルトの設定ファイル ( httpd.conf-dist-win ) には、デフォルトで ClearModuleList ディレクティブが含まれています。 このディレクティブが使用された場合、 AddModule mod_php4.c を AddModule リストに追加する必要があります。 さもないと、PHPはApacheモジュールとして登録されなくなります。
ソースコードハイライト機能を使用するには、PHPスクリプトファイルを
作成し、次のようなコードを加えてください。
?php show_source
("original_php_script.php"); ?
original_php_script.php
の部分を ソースを見たいと思うファイルの名前に置き換えてください。
(これがこの機能を使用するための唯一の手段です。)
注意 Windows版のApache においては、"c:\directory\file.ext" のようなパ ス設定におけるバックスラッシュは、"c:/directory/file.ext"のよう に全てスラッシュに変換する必要があります。