addcslashes

(PHP 4 )

addcslashes -- C言語と同様にスラッシュで文字列をクォートする

説明

string addcslashes ( string str, string charlist)

charlist パラメータに羅列された文字の前にバッ クスラッシュを付けた文字列を返します。この関数は、 \n , \r 等をC言語と同様の手法 によりエスケープします。アスキーコードが32未満または126より大きい文 字は、8進表現に変換されます。

エスケープ文字を0, a, b, f, n, r, t , vとする場合には注意して下さい。 これらは、\0, \a, \b, \f, \n, \r, \t , \v に変換されます。PHPでは、 \0 ( NULL ), \r (復改文字), \n (改行文字) , \t (タブ)が定義済みのエ スケープシーケンスですが、C言語では、これら全てが定義済みのエスケー プシーケンスです。

"\0..\37" のように charlist に範囲を指定可能で す。この場合、アスキーコードが 0 から 31 の範囲の文字は全てエスケー プされます。

例 1 addcslashes() の例

$escaped = addcslashes($not_escaped, "\0..\37!@\177..\377");


charlist引数の文字の列びを定義する際には、範囲の最初と最後で指定す る文字集合に含まれる文字の種類を把握するようにして下さい。

echo addcslashes('foo[]', 'A..z'); 
// 全ての大文字と小文字はエスケープされます。
// ... しかし、[\]^_` とタブ、改行、復改文字等もエスケープされてしまいます。
また、ある範囲を指定する最初の文字がその範囲の2番目の文字よりも小さ なASCII値を有している場合、範囲は定義されません。最初と最後の文字と ピリオド文字のみがエスケープされます。ある文字のASCII値を見つけるに は、 ord() 関数を使用して下さい。
echo addcslashes("zoo['.']", 'z..A');
// 出力:  \zoo['\.']


stripcslashes() , stripslashes() , htmlspecialchars() , quotemeta() も参照下さい。