pcntl_waitpid()
関数は、 引数
pid
で指定した子プロセスが終了するか、 カレントのプロセスを終了するかシグナル処理関数をコールするシグナ
ルが送信されるまでカレントのプロセスの実行を中断します。
pid
でリクエストされた子プロセスが、 コール 時に既に終了している場合("ゾンビ"プロセスと呼ばれます)、この関数
は直ちに処理を返します。子プロセスにより使用される全てのシステム
リソースは、解放されます。waitpidがシステムでの動作に関する詳細に
ついては、システムのwaitpid(2)マニュアルページを参照下さい。
pcntl_waitpid()
は、終了した子プロセスのプロセ スIDを返します。エラーの場合は-1、WNOHANGが使用され、子プロセスが
利用できない場合に0を返します。
pid
の値は次のどれかとなります。
表 1
pid
の値
-1 | pid の絶対値に等しいプロセスグループID が等しい子プロセスを待ちます。 |
-1 | 全ての子プロセスを待つ。これは、wait関数の動作と同じです。 |
0 | プロセスグループIDがコール側のプロセスと等しい子プロセスを待 ちます。 |
0 | プロセスIDが pid の値に等しい子プロセス を待ちます。 |
pcntl_waitpid()
は、パラメータ
status
の中にステータス情報を保存します。こ のステータスは、次の関数を用いて評価可能です。
pcntl_wifexited()
,
pcntl_wifstopped()
,
pcntl_wifsignaled()
,
pcntl_wexitstatus()
,
pcntl_wtermsig()
and
pcntl_wstopsig()
.
options
の値は、次の2つのグローバル定数のゼ ロまたはそれ以上の論理和です。
表 2
options
の値
WNOHANG | 子プロセスが終了していない場合に直ちに処理を返します。 |
WUNTRACED | 停止した子プロセスの場合に処理を返します。そして、ステータス はリポートされません。 |
pcntl_fork()
,
pcntl_signal()
,
pcntl_wifexited()
,
pcntl_wifstopped()
,
pcntl_wifsignaled()
,
pcntl_wexitstatus()
,
pcntl_wtermsig()
,
pcntl_wstopsig()
も参照下さい。