本節では、PHPをApacheにインストールする際の注意事項とコツについて 説明します。 Unix 版と Windows 版の両方につ いて説明します。
以下の手順の8行目で configure に追加する引数を configureのオプションの全て から選択可能です。ここではバージョン番号が意図的に省略 されています。'xxx'の部分を貴方が使用するファイルに対応するものに 置き換えてください。
例 3-5 PHP 4インストール手順 (Apache共有モジュール版)
Apache のインストールやUNIXの種類によりサーバを停止し、再起動する 方法はいくつもあります。複数のApache/UNIXの組合せについてサーバを 再起動する際に使用される典型的な方法を以下に示します。 /path/to/ を使用するシステムのアプリケーション へのパスに置き換えて読んで下さい。
PHPをApache用にコンパイルする別の例を以下に示します。
これにより、共有ライブラリ libphp4.so が作成 されます。Apacheの httpd.conf ファイルにおいて LoadModuleを使用してApacheにこのライブラリをロードすることが可能 です。上の例では、PostgreSQLサポートがこの libphp4.so ライブラリに埋め込まれます。
この例でも Apache用 libphp4.so 共有ライブラリ が作成されます。しかし、共有ライブラリ pgsql.so も作成されます。この共有ライブラリ は、 php.ini ファイルのextensionディレクティ ブまたはスクリプト内で dl() 関数を使用して明示的 にロードすることが可能です。
これにより、 libmodphp4.a ライブラリと mod_php4.c およびいくつかの付属ファ イルが作成され、Apacheにソースツリーのディレクトリ src/modules/php4 にコピーされます。続いて、 --activate-module=src/modules/php4/libphp4.a を指定してApacheをコンパイルして下さい。これにより、Apache構築シ ステムは、 libphp4.a を作成し、 httpd バイナリに静的にリンクされます。 PostgreSQL サポートはこの httpd バイナリに直接 インクルードされるため、最終的な結果は、Apache全体とPHP全体を含む 単一の httpd バイナリになります。
上と同じですが、最終的な httpd に PostgreSQLサポートを直接インクルードする代わりに、共有ライブラリ pgsql.so をファイル php.ini または dl() により直 接的にPHPにロードすることが可能です。
異なったPHPの構築法を選択する際、各方法の利点と欠点を考慮する必要 があります。共有オブジェクトとして構築する場合、Apacheと分割して コンパイルすることが可能で、PHPを追加または変更する際に全体を再コ ンパイルする必要がありません。PHPをApacheに(静的に)組み込む場合に は、PHPはより高速にロード/実行することが可能です。詳細な情報につ いては、Apacheの DSOサポートのWebペー ジ を参照下さい。
PHP を Windows 上の Apache 1.3.x で動作させるには、2種類の方法が あります。一つは、CGIバイナリ (php.exe) を使用する方法、もう一つ は Apache モジュールdll を使用する方法です。どちらの場合も Apache サーバを停止し、PHP と組み合むように Apache を設定するために srm.conf または httpd.conf を編集します。
Apache用にPHPを設定する手順にはいくつかありますが、この手順は入門 者にも使用可能な程簡単です。設定用ディレクティブに関する詳細につ いては、Apacheのドキュメントを参照下さい。
マニュアルインストール手順 のセクションに説明されたようにPHPパッケージをunzipで c:\php\に展開した場合、CGIバイナリを設定するには以下の行をApache の設定ファイルに追加する必要があります。
ScriptAlias /php/ "c:/php/"
AddType application/x-httpd-php .php .phtml
Action application/x-httpd-php "/php/php.exe"
PHPをApacheのモジュールとして使用したい場合、必ず php4ts.dll をwindows/system (Windows 9x/Meの場 合)またはwinnt/system32 (Windows NT/2000/XPの場合)ディレクトリに移 動し、以前のファイルを上書きするようにして下さい。 次に以下の2行をApacheの設定ファイルに追加して下さい。
LoadModule php4_module c:/php/sapi/php4apache.dll
AddType application/x-httpd-php .php .phtml
注意 Windows版のApache 1.3.22において、デフォルトの設定ファイル (httpd.conf-dist-win) には、デフォルトで ClearModuleList ディレクティブが含まれています。 このディレクティブが使用された場合、 AddModule mod_php4.c を AddModule リストに追加する必要があります。 さもないと、PHPはApacheモジュールとして登録されなくなります。
ソースコードハイライト機能を使用するには、PHPスクリプトファイルを 作成し、次のようなコードを加えてください。 ?php show_source ("original_php_script.php");? original_php_script.php の部分を ソースを見たいと思うファイルの名前に置き換えてください。 (これがこの機能を使用するための唯一の手段です。)
注意 Windows版のApache においては、"c:\directory\file.ext" のようなパ ス設定におけるバックスラッシュは、"c:/directory/file.ext"のよう に全てスラッシュに変換する必要があります。